慢性的な人材不足の状態にある看護師は、見方を変えると転職をしやすい傾向があると言えます。ただし、理想を100%追求しようとすると、なかなかマッチする職場は見つかりません。人によって価値観には違いがあり、何にウエイトを置くかは異なりますが、自分が最高だと感じた職場は他者も同じように感じている可能性は高くなります。ですから、いくら看護師は転職に有利な状況でも、一切の妥協を許さないようなら、希望を満たす求人は容易には見つからないかもしれません。
そこで、私は希望する条件は3つほどに絞って、求人を探すことをおすすめします。例えば、「年収高め」「人間関係良好」「残業少なめ」など、譲りたくない条件を3つに絞るのです。指定条件を増やせば増やすほど、ヒットする案件は少なくなりますし、優良案件ほど競争率は激しくなるので、条件にこだわりすぎるのは禁物です。最終的に雇用するかどうかを決めるのは職場側ですから、自分のスキルを顧みつつ、妥協点を見つけましょう。
それから、転職を成功させるためには、ある程度の時間の余裕が必要になります。短期間で探そうと考えると焦りが生じ、冷静に判断できなくなります。ですから、転職活動の期間は3か月などと長めに設定し、転職先が見つかるまでは今の職場を辞めないようにしましょう。仕事を辞めてから探そうと考えると、経済的な余裕がなくなり、必然的に焦りが生まれてくる可能性があります。焦ると求人情報を精査せずに、勢いだけで決めてしまう状況になりかねないので、気をつけましょう。